季節の便り~筑波実験林より~

筑波実験林内の兵太郎池にはウシガエルが生息しています。

先日、水面を揺らすウシガエルに目を奪われました。

オス同士でケンカをしているのか、がっぷり四つでしっかり掴み合う二匹のウシガエル。

鳥獣戯画を見ているようでした。

職員数名で見守ること数分。ころころと回転しても二匹が離れることはありませんでした。

勝負の行方が気になります。

(ウシガエルは特定外来生物に指定されています。卵やオタマジャクシ、成体とも飼育、個体の移動は禁止されています。)

こちらはコナラ・クヌギ林、ナナフシモドキです。枝に擬態し、じっとしています。擬態する上案外高い場所を好むので、成虫を目にする機会は少ないかもしれませんが、時折建物の壁などで見かけることもあります。

メスのみで単為生殖でき、オスはなかなか見つかりません。

ナナフシモドキの卵。糞と同様に地面に落とされますが、卵も擬態しているのかその形は種子のようにも見えます。

長く雨が続き、日中でも暗い日が多いつくば。見本園を歩いていると、木陰で羽化するセミを何匹か見かけました。このセミは天敵に遭うことなく無事羽化に成功しました。

先週まで日中聞こえてくるセミの鳴き声はニイニイゼミが大半でしたが、今週はミンミンゼミ、アブラゼミも鳴きはじめ、朝夕はヒグラシも鳴いています。(写真、文 岡田)