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お知らせ

里山管理実習のフォトレポート

里山管理実習のフォトレポート

7月30日から4日間、山岳科学センター筑波実験林を中心に実習が行われました。

 

 

 

1日目

 

スイレンの除去をする前に調整池の水質調査を行いました。池の周り数箇所の地点から水を採取します。

きれいに咲いて美しいスイレンですが、水面下では根がびっしり。急に浅くなりますが、見えないところに落とし穴(根のない箇所)があるので、指導教員たちも後ろで見守ります。入れる深さであっても、足元をとられると危険です。注意を払いながら、長柄のカマでスイレンを刈ります。

その後、水質を計測。pH、EC計、透視度計を使用します。初日からどの作業もとても手際のよい学生さんで、今回pH測定は初めてとのことでしたが、こちらも初めてのようには見えない手際の良さでした。

 

 

調整池の水性外来生物を捕獲するためトラップを設置します。エサは解凍したザリガニ。ザリガニの臭いで誘引します。池の周り5箇所にエサを仕掛けたトラップを設置。さてどんな生物が入るでしょうか。

 

2日目

車で学内の管理区域へ移動。普段は施錠されて立ち入ることができませんが、調査のため特別に鍵を開けていただき、淡水生物を捕らえるためのトラップを設置します。深くて広いこの池にはカメがいると思われますので、息継ぎができるようトラップは半分浮かせます。エサはお茶のパックにたくさん詰めたドッグフードです。カメの食性がわからなくなるので、今回ザリガニは使いません。

 

前日調整池に沈めていたトラップを回収し、水生生物の同定、計測を行います。どのトラップにもザリガニがたくさん!・・・かと思いきや、一匹しか入っていないトラップもありました。同じ池でもそれぞれ好む場所があるようです。他にもドジョウやブラックバス、フナなどが確認され、ザリガニは雌雄と数、重さの確認、魚類は体長、全長を計測し、生きているものは放逐しました。ザリガニは、、、次回調査のためのエサとして役立ってもらいます。

 

 

  

午後はクヌギ・コナラ林の枝打ち、下刈りを行いました。

とても広くみえますが、スイレン刈りでも使用した長柄のカマを使い要領を得てくると、あっという間に下刈りが終了。山や森は広範囲なので、少ないエネルギーで広く刈れる技術は必須ですね!枝打ちを終えたクヌギ・コナラには、夏に欠かせないあの昆虫たちが早速何匹もとんできました。太陽が照りつける猛暑ですが、枝打ち、下刈りをした木々の下は風が通り抜け涼しさを感じられました。

 

きれいに下刈りをした後は、区画内の木の毎木調査です。11本に番号を付け、胸高直径と樹高を測っていきます。大変そうに見える作業ですが、慣れてくるとこちらも順調に進みました。

 

 

3日目

 

前日に仕掛けたカメ用のトラップを回収し、カメ類の同定・計測を行い、以前の調査でつけた標識も併せて記録しました。計測したカメは元の池に放逐します。

次は1日目と同じように調整池の水を採水し、水質の調査を行いました。

 

午後は、竹を切ってきて釣り竿を作り、前日捕獲したザリガニをエサに釣りで『外来生物の駆除』を行います。暑い中、狙い通りブルーギルとバスを釣り上げました。もちろん、これらの魚も計測し、記録します!

  

4日目

 

大学を離れ、近くの田んぼで水生昆虫の調査を行いました。

花の咲いた良い香りの田んぼの上を、チョウトンボが何頭も飛んでおり、稲穂にはシオカラトンボもとまっていました。ポンプから勢いよく水がでている箇所にはスジエビが多数確認され、田んぼの中にはタニシなどの貝類が、排水路にはアメンボ、水生カメムシ類が多種みられました。

 

実習室にもどって、見つけた水生生物の同定調査、記録をし、これで野外での実習は終了です。

 

猛暑でじりじりと暑い4日間でしたが、無事に実習を終えることができました。

今回の学生さんは、外来種の生息について調べることができる実習、ということで九州から来られました。実際今回の調査では外来種がとても多くみつかりました。生態系を大きく左右する水生生物を通じて多くを学んでいただけたことと思います。

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筑波大学山岳科学センター菅平高原実験所
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写真(一部):横塚眞己人(写真家)
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